2003-01-20
_ 食品リサイクル
卒論は「食品廃棄物減量化システムの提案」なんてものをやってます.実際は,うちの大学生協の食堂から排出される食品廃棄物を,堆肥や飼料としてリサイクルするにはどーしたらいいかって感じです.で,今日はその提案を引っさげて,生協店長をお話をしたわけですよ.まぁ,話は1時間ほどに及んだのですが,実際,食品リサイクルをやるってのは,いろいろな課題が山積みなんですよね.生ごみ処理機でできたモノをどーするのかってのが最大の課題なんですが…この道を開拓しないことには,せっかく処理した生ごみもただのごみになってしまうのです.
でも,現実はそう簡単にひきとってくれる農家はなかなかないでしょうね.できた堆肥がほんとに大丈夫なのか,そもそも今使ってる肥料よりも効果があるのかといった問題ですね.
総合的なコストを見てみると,現状の可燃ごみとしての処理よりは確実にコストダウンが図れるのですが,せっかくしょりしてもそれがすべてごみになるようでは,やる意味がないのです.
一番いいなと考えているのは,広域リサイクル処理システムだと考えているのです.大学生協単独でこうしたシステムを運用するには,かなりの課題が残されています.広域処理をすることで,生成される堆肥の均一化が図れるということ.また,こうしたシステムを専門に請け負う業者を通すことで,堆肥や飼料としての安全性が保障される可能性が高くなると思うのです.飼料をあげましたが,生協単独ではこれはおそらく無理です.各生産者はそれぞれ独自のブレンドを施した配合飼料を用いて家畜を育てています.野菜くずメインの処理物だけでは到底飼料になりえないのです.