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_ アルバイト

大学に入ってほぼ4年間続けてきた家庭教師のバイトも今日で終了しました．明日は最後の生徒が公立高校の入試に挑戦します．思えば1年生の5月から受け持ったこの生徒は，以前に比べて格段に力がついたように思えます．大嫌いだった社会も努力して，30点そこそこから60点近くをコンスタントにとれるようになったし，英語もなんとか英作文ができるようになったりと…少しずつ成長していくさまが見てこられたのは，本当に良かったと思う．宿題をなかなかやらない生徒だったが，入試が近づくにつれて自主的に勉強に励むようになったのは何より自分自身の成長に役立ったのではないかな．

これまで7人の生徒を受け持ち，4人を3年の最後まで見ることになった．勉強を教えることの難しさは，4年やってきた今もかわらない．ひとりひとりの生徒に適した勉強方法をいろいろ試していく中で，生徒が自力で問題が解けるようになったときのうれしさや，テストでいい点数が取れて，うれしそうに報告してくれるその姿を見れたときは，この仕事をやっててよかったなと思える瞬間でした．

そんな中で，4年を通じて感じたことのひとつに，中学生の勉強に対する姿勢の変化があります．授業を聞かない生徒や，集中力の短い生徒が多くなったような気がします．いろいろ話を聞いているうちに，教える側の質もどことなく低下しているのではないかと思います．学校週5日制が導入されて，短い時間に多くの学習内容をこなしていかなければならないことで，ひとつの単元にあまり多くの時間が割けないこともまた，原因のひとつにあるとも考えられます．1クラス40人に対して教師がひとり…これではクラス全体に行き届く教育を行うことはやはり無理があるでしょう．1対1でやっても大変なのですから．

ながながと教育問題について書いてしまいましたが，4年の家庭教師を通じて感じたことがそんなところだってことです．